「介護の仕事に興味があるけど、出来るかな?」
と思っている方や
「お年寄りの世話ならだれでも出来るよ」
なんて思っている方。
介護の仕事に向いている方、向いていない方についてまとめてみました。
・介護の仕事に興味がある
・介護現場で働こうか悩んでいる
・自分でも介護の仕事が出来るか知りたい
目次
介護ってどんな仕事?
介護は主に高齢者の生活を支えるお仕事です。
皆さんが何気なく過ごしている日常や生活動作が、高齢になると徐々に1人で行うことが難しくなってきます。
病気の影響による障がいや、加齢による筋力体力の低下、認知機能の低下などにより難しくなった食事や入浴、外出、排泄などを介護士がサポートします。
向いてる人
介護の現場で働くことが向いている人について紹介します。
人との関わりが好き(特に高齢者)
介護の施設で働いている人は「お年寄りが好き」という方が多い印象です。
他人の生活を援助するお仕事のため、人との関わりが好きな人は向いています。
看護師など多職種との連携が必要になってくる仕事でもあるので、誰とでも気軽にコミュニケーションが取れると良いでしょう。
掃除や洗濯、料理など家事ができる
掃除や洗濯、お料理などの家事が出来ると働きやすいです。
フロアの掃除や汚れものの洗濯、レクリエーションでお料理をしたりと、家事が出来ると現場で動きやすいです◎
「家事をしたことないよ…」そんな方でも、
一つ一つ教えてもらう中で、丁寧にこなしていけば大丈夫です◎
穏やかな性格
介護現場では、ついイライラしてしまうような場面が度々あります。
特に認知症の方の対応では、同じことを何度も聞いてくるため、忙しい時はつい余裕が無くなりそうなことも…。
ですがそんなときに怒鳴ったり、イライラを表に出すことはNGです。
大変なときでも「あらあら」くらいに思って穏やかに対処できるのが良いでしょう。
他人の立場になって考えられる
認知症や病気により、してほしいことや、思っていることが伝えられない方が多いです。
そんな中、想像力を働かせて、何を必要としているのか、何をしたいのかなど
考えて、対応できる方は介護の仕事に向いていると言えます。
向いていない人
一見誰でも出来るような介護のお仕事ですが、
向いていない方も中にはいます。
人と関わるのが嫌い
根本的に人と関わるのが嫌いな方は介護のお仕事は向いていません。
高齢者だけでなく、他のスタッフや各関係機関と関わらなければならないため、
必然と人とのコミュニケーションは必要となります。
人と関わるのが嫌いで、なおかつコミュニケーションを取るのも嫌な方は、
介護ではなく他の仕事が良いですね。
家事が苦手、出来ない
掃除やお料理、お洗濯など家事が出来ない方は向いていないです。
介護の仕事は掃除はもちろん、汚れ物の洗濯やレクリエーションでお料理をするなど、家事ができると仕事がしやすいです。
家事が苦手でも、回数をこなしたり、やろうと思えばできることでもあるため、努力次第でどうにでもなれます。
自分のことしか考えられない
自分のことを優先して考えるような方は向いていません。(どの仕事にも言えますが)
ご自身の思いを口に出せない方も中にはいます。そういった方が、快適に過ごせるために
想像力を働かせて相手の気持ちを考えて、相手のためを想って行動することが
働く上でとても大事と言えます。
腰や膝など体を痛めている
介護士は移乗介助などで腰や膝を痛めがちなため、元から腰や膝を痛めている方はより悪化してしまう恐れがあります。
身体的なことを考えると、あまり向いているとは言えません。
物事が進まないとすぐにイライラしてしまう
ご利用者様に入浴を誘っても拒否される、トイレに行ってもらいたいのに拒否、
薬を飲んでくれない、などなど、してほしいことが上手くいかないことが多々あります。
(ご本人にとって何が最善か考える必要がありますが)
思っているように物事が進まないとき、イライラしてしまうようであれば介護は向いていないと言えるでしょう。
介護の仕事、こんなところが大変そう
世間の皆さんが大変と思う仕事内容をご紹介します。
排泄介助
オムツやパッド交換などの排泄交換を必要とする方の介助を行います。
排尿や排便などの汚物の処理は誰でも行いたくないもの。
匂いもきついので、鼻が良い人は特に大変でしょう。
ですが排泄で健康状態を知ることが出来るため、大切な介助と言えます。
入浴介助
衣服の着脱、洗身洗髪、浴槽へに出入りの介助など、入浴介助は体力がいります。
学生の頃、入浴介助に入った際に衝撃的だったのは異性の裸を見ること、ましてや触ることです。
今では何も思いませんが、申し訳なさや気まずさでいっぱいでした。
移乗介助
車椅子からベッド間の移乗は腰を痛めることが多く、大変です。
体重の軽い方や、立位が保てる方であれば幾分楽ですが、
全介助の方は重みが直にくるので気を付けて移乗しないと腰が死にます。
認知症のお年寄りの相手
何度も同じことを言う、
言っていることがよくわからない、
徘徊など予想外の動きをされるなど、
対応に疲れてしまうこともあります。
転倒などの事故
つまずいたり、何もないところで転んだり、ベッドから落ちたり…
気をつけていても事故は起きてしまうもの。
骨折や頭部を打つなんて事故がもし起きたら…。各方面への連絡や謝罪、今後の対応などが大変です。
事故が起きないためにも、日頃から危機意識を持ってご利用者様と関わることが大切です。
やっぱり人間関係
どの仕事にも言えることですが、人間関係はやっぱり大変です。
個人的に看護師間の板挟みになることが多々ありました。
クレーム
クレームが来ることもあります。
職員の対応についてやデイサービスだと”送迎車”に対してくることもあります。
謝罪と改善策をその都度出して、クレーム対応していきます。
まとめ
向いていなくても、経験や努力で乗り越えられるものが多いです。
人手が少ない介護業界、少しでも人数が増えることを願っています。